50代になって感じる、フルタイム勤務の限界
50代になってから、「フルタイムの仕事がきつい」と感じる日が増えました。
若い頃は、多少忙しくても寝れば回復していましたし、「今だけ頑張ればいい」と自分を励ましながら乗り切ることができました。しかし50代後半になった今は、体力だけでなく精神的な疲れがなかなか取れません。
私はHSP気質なので、職場では常に周囲の様子を気にしています。相手の表情や声のトーン、職場の空気の変化を無意識に感じ取り、気を遣いながら過ごしています。
社会人になって何十年も働いてきたので、人並みの対応力は身についていると思います。以前のように人間関係で落ち込むことは少なくなりました。それでも、一日中気を張り続ける生活は、思っている以上に心を消耗させます。
仕事が終わる頃には、体だけではなく心もぐったり。休日は家事を済ませるだけで精一杯という日も少なくありません。
「定年まで頑張ればいい」と思っていた
以前の私は、「定年まで働けば、その後は自由な時間を楽しめる」と考えていました。
だから多少つらくても、「あと何年」と数えながら頑張るつもりでした。
ところが、その考え方が大きく変わる出来事がありました。
同年代の身近な人が突然亡くなったのです。
その出来事は、「人生は思っているほど長くない」という現実を私に突きつけました。
定年まで我慢して、そのあとに好きなことをしようと思っていても、その日が必ず来るとは限りません。
そう考えるようになってからは、「今を我慢して生きる」ことに疑問を持つようになりました。
記憶力や仕事への意欲も変わってきた
50代後半になり、自分自身の変化も強く感じています。
人の名前がすぐに思い出せなかったり、覚えたことを忘れやすくなったり。以前なら難なくこなせていた仕事にも時間がかかるようになりました。
そして何より、仕事への意欲が以前ほど湧いてきません。決して仕事が嫌いなわけではないのです。
新しい業務を覚えることへの負担、責任の重さ、失敗できないというプレッシャー。
若い頃は挑戦することが楽しかったのに、今は「できれば穏やかに働きたい」という気持ちのほうが大きくなっています。
年齢による自然な変化なのかもしれませんが、その変化を受け入れることにも少し時間が必要でした。
このまま働き続けて体を壊すことが一番怖い
今の私が一番不安なのは、このままフルタイム勤務を続けて心や体を壊してしまうことです。
HSPは頑張りすぎる人が多いと言われます。
私も「周りに迷惑をかけたくない」「期待に応えたい」という気持ちが強く、多少無理をしてでも仕事を続けてきました。
でも50代になると、若い頃のように無理はききません。
無理を重ねれば、そのしわ寄せは確実に心と体に現れます。
体調を崩してから後悔するよりも、その前に働き方を見直したほうがいいのではないか。
そんな思いが日に日に強くなっています。
収入よりも「健康」を優先したい
もちろん、仕事のボリュームを減らせば収入も減ります。
老後資金のことを考えれば、不安がないと言えば嘘になります。
それでも、お金を得るために健康を失ってしまったら意味がありません。
心身ともに元気だからこそ、働くことも、趣味を楽しむことも、大切な人との時間を過ごすこともできます。
だから最近は、フルタイムにこだわらず、自分に合った働き方を選びたいと思うようになりました。
勤務日数を減らす、責任の重い仕事から少し距離を置く、無理のない職場環境を探す。
そんな選択も、これからの人生を大切にするためには必要なのかもしれません。
50代は「働き方」を見直すタイミングなのかもしれない
以前の私は、「定年まで頑張ること」が正解だと思っていました。
でも今は、「健康で、自分らしく働き続けること」のほうが大切だと考えています。
50代になると、体力や気力、価値観も少しずつ変わっていきます。
だからこそ、若い頃と同じ働き方を続けることだけが正解ではありません。
仕事を続けることも大切ですが、それ以上に、自分の心と体を守ることはもっと大切です。
もし今、「50代になって仕事がきつい」「HSPだから人間関係に疲れる」「定年まで働ける自信がない」と感じているなら、その気持ちを無理に否定しなくてもいいのではないでしょうか。
50代は、これからの人生を見つめ直す大切な時期です。
残りの人生を、ただ我慢して過ごすのではなく、自分らしく穏やかに生きるために。
私はこれから、「頑張り続ける働き方」ではなく、「無理なく続けられる働き方」を選んでいきたいと思っています。