若い頃は気にならなかったことが、50代になってから急に負担に感じるようになった。
そんな経験はありませんか。
職場の人間関係もその一つです。
以前なら受け流せた同僚の言動。
少し苦手な人がいても仕事だからと割り切れていた関係。
それが年齢を重ねるにつれて大きなストレスになっていくことがあります。
私は長年、同僚に強いストレスを感じながら働いていました。
隣の席という環境もあり、毎日のように相手の言動が耳に入ります。
そのたびに気持ちがざわつき、疲れを感じながらも、「仕事だから仕方ない」「自分が我慢すればいい」と考えて過ごしてきました。
気がつけば3年以上が経っていました。
そしてある時、身体が限界を迎えたように感じたのです。
今振り返ると、突然体調を崩したわけではありません。
小さなストレスを毎日積み重ね続けた結果だったのだと思います。
相手に悪気がなくても、「今、機嫌が悪そうだな」「嫌な言い方だったな」「また否定された気がする」
そんな情報を無意識に受け取っています。
しかもHSPは深く処理する気質を持つため、その場で終わらずに何度も考えてしまいます。
一回の出来事は小さくても、それが毎日続けば大きな負担になります。
50代になると回復力が変わる
若い頃は一晩寝れば気持ちを切り替えられたこともありました。
しかし50代になると、心も身体も以前ほど早く回復できません。
睡眠の質が変わる。
疲れが残りやすくなる。
更年期やホルモンバランスの変化も重なる。
そんな状態で人間関係のストレスを受け続けると、少しずつ余裕が失われていきます。
以前なら受け流せたことが受け流せなくなるのは、心が弱くなったからではありません。 回復力が変化しているからです。
私は長い間、「気にしすぎているのかもしれない」と思っていました。
でも今は違う考えを持っています。
気にしすぎたのではなく、気になる環境に長く居続けたのです。
人は誰でも苦手な相手がいます。
問題なのは、そのストレスから逃げ場がない状態が何年も続くことです。
席替えもない、距離も取れない、毎日顔を合わせる。
そんな環境では、どんな人でも消耗します。
眠れなくなった、休日も回復しない、会社へ行くのがつらい、胃腸の調子が悪い、頭痛や肩こりが続く。もしそんな症状が現れているなら、それは気合いで乗り切るべき問題ではありません。
心と身体が「このままでは無理ですよ」と教えてくれているサインです。
私自身、受診したことで初めて、自分が思っていた以上に疲れていたことに気づきました。
もっと早く自分の状態を認めてもよかったのかもしれません。
若い頃は我慢で乗り切れたこともあります。
しかし50代以降は、それだけでは心身が持たなくなることがあります。
働き方を見直す。
距離の取り方を考える。
休息を優先する。
必要なら医療機関に相談する。
そうした調整は逃げではありません。
これからも自分らしく働き続けるための、大切な選択なのだと思います。
私はもっと早く自分の不調を認めればよかったと思っています。もし今、会社の人間関係で心や身体に変化を感じているなら、「まだ頑張れる」ではなく、「少し立ち止まってみよう」と考えてみてください。
私は長い間、「これくらい我慢しなければ」と思って働いてきました。
職場の人間関係によるストレスも、自分が気にしすぎているだけだと思い込んで3年間我慢しましたが、ついに限界を迎えたようです。
しかし受診した結果、循環器系の疾患が悪化していることが分かりました。
心の疲れだと思っていたものが、身体にも影響を及ぼしていたのです。
今振り返ると、一番つらかったのは症状そのものではなく、自分の不調を軽く考えてしまったことだったように思います。
40代、特に50代になると、心と身体は若い頃と同じではありません。
若い頃は我慢で乗り切れたことでも、中年以降はそうもいきません。
精神的ストレスを軽く考えず、大切な命を守りましょう。